ビリー

ビリーと言っても
ブートキャンプじゃないよ



ビリージョエルだよ



まだ中3だった27年前、
高校受験を目前にした俺は、
地元ラジオ局へ1枚のリクエストハガキを出した。



「高校受験生です。
 ビリージョエルの『アレンタウン』をお願いします。

 このリクエストハガキが読まれたら
 合格する気がします。
 〇〇月〇〇日でお願いします。」



今、思うに、こんなリクエスト、
一般のビジネス感覚なら、見逃せるわけが無い。
「リクエストハガキが読まれなかったから合格しなかった」と
逆恨みされたくないしね。



ましてや、ローカルAM局、
届いたハガキ全部に目を通すことは
さほど難しいことではなかったハズ。



しかし、兄も姉もいない当時の俺が、
大人の弱みにつけ込むほどの
「ズル賢さ」があったわけじゃない。



ただ、純粋に・・・
オーディオの前で大人しく・・・



ドキドキしながら
ハガキが読まれることを願っていた。



そして、リクエストハガキが読まれ、
受験勉強に弾みがつき、
ちゃっかり合格した。



けがれよごれたオッサンにも、
あどけない時期があったのですよ〜
っていう話でした!