オレはオロソカだ
「忙しい」とか「疲れた」とか言いつつも、
毎日仕事をしている人は素晴らしいと思う。
オレなんて、今まで何度挫折したことか…
ブランクだらけである。
すぐに空虚感を感じ、何でもないことが出来なくなってしまう。
当たり前のことが出来なくなってしまうのである。
20代の終わりごろ、
ずっと事務仕事しかしてこなかったオレは急に、
「何も身についていない」
と感じ始めた。
それでも、あまり考えないようにして働いていた。
漠然と「ビッグになる道はないかな」
なんて思いながら。
30代後半になって、
「ビッグ」というのは至るところにあるとわかった。
「私の仕事は○○です」と胸を張って言えるだけで、
十分「ビッグ」だと思ったのである。
言わば、「その道のプロ」ってヤツだ。
しかし、オレにはそれがない。
自分にしか出来ないことなんて無いし…。
そう考えるたび、空虚感が襲ってくる。
そうやって「やる気無し男」になるたび、
たくさんの信頼を裏切ってきた。
この7〜8年は、こんな悪循環な気がする。
勤務先のモノづくりの現場の方々は、
とても輝いて見える。
「現場がすべて」は本当である。