一人と独り

入院していると、



誰からも干渉されず、
自分の好きなように過ごせる



自由だ。



しかし、



ふと、



やはり、人間て
最終的には孤独なんだなと
気づく。






ミスチルの「HANABI」を9月以降、
よく聴いている。



♪手に入れたモノと引き換えにして
♪切り捨てたいくつもの輝き



♪いったいどんな理想を描いたらいい
♪どんな希望を抱き進んだらいい
♪答えようもない その問いかけは日常に葬られて



ミスチル桜井くんは、あれだけの功績を得たにもかかわらず、
なぜこのような詞を書くのだろうか?



世間的尺度での成功を得たとしても、
ヒトは満足出来ないとでも言うのか?



自分に置き換えて考えてみる。
世間的尺度では、俺は幸せだ
素晴らしい家族もいるし、キレイなマンションにも住んでいる。



車はいつも新車を買うし、スポーツにも金を惜しまない。
時間があれば、ギターを弾いて歌ったり、文化的な生活も送っている。



しかし、何か足りない。
死ぬほど努力して得る達成感だと思う。



ゴールしたと思っても
また新しいレースがある気がする。



でも俺はずっと、安全なレース・無難なレースばかり選んできた気がする。
だから、やりきった感がないのだと思う。



しかし、今は家族のため、危険なレースは出来ない。
その葛藤がいつもある。
だが、その代わり、一人でもないし、独りでもない。



一人は好きだけど、
独りはイヤだなって思う。



こうしてケガをして入院しても、
妻は毎日 見舞いに来てくれる。
ああ、独りじゃないんだなって思う。