一人と独り
入院していると、
誰からも干渉されず、
自分の好きなように過ごせる
自由だ。
しかし、
ふと、
やはり、人間て
最終的には孤独なんだなと
気づく。
♪手に入れたモノと引き換えにして
♪切り捨てたいくつもの輝き
♪いったいどんな理想を描いたらいい
♪どんな希望を抱き進んだらいい
♪答えようもない その問いかけは日常に葬られて
ミスチル桜井くんは、あれだけの功績を得たにもかかわらず、
なぜこのような詞を書くのだろうか?
世間的尺度での成功を得たとしても、
ヒトは満足出来ないとでも言うのか?
自分に置き換えて考えてみる。
世間的尺度では、俺は幸せだ
素晴らしい家族もいるし、キレイなマンションにも住んでいる。
車はいつも新車を買うし、スポーツにも金を惜しまない。
時間があれば、ギターを弾いて歌ったり、文化的な生活も送っている。
しかし、何か足りない。
死ぬほど努力して得る達成感だと思う。
ゴールしたと思っても
また新しいレースがある気がする。
でも俺はずっと、安全なレース・無難なレースばかり選んできた気がする。
だから、やりきった感がないのだと思う。
しかし、今は家族のため、危険なレースは出来ない。
その葛藤がいつもある。
だが、その代わり、一人でもないし、独りでもない。
一人は好きだけど、
独りはイヤだなって思う。
こうしてケガをして入院しても、
妻は毎日 見舞いに来てくれる。
ああ、独りじゃないんだなって思う。