【散文詩】コくバんケし ―1―

=哀染(かなしみ)クンとの対話=


哀染クンは囁いた
「もう消・え・た・い」と


僕が答えた
「その気持ち、よくわかるよ」と



哀染クンが尋ねた
「どうすればいいの?」と


僕は返した
「それの答えはわからない」と


哀染クンは黙り込んだ
「・・・・・」



僕は続けた
「時間が解決してくれるよ」と



哀染クンは思った・・・・・


SOやって言うけど、
もう待ちくたびれたよ


オレのSOSは
そんなノンビリしたものじゃないんだ


消えたいし、消したい
きえたいし、けした〜い
キエタイシ、ケシタ〜〜〜イ


自分が黒板の文字なら、
すぐ消えれるのに・・・


自分を消す黒板消しって・・・
あるのかな…?
値段はいくらかな…?
どこで買えばいいのかな…?


哀染クンの苦悩は
さらに続くのであった


つづく…