半落ち
- 出版社/メーカー: 東映
- 発売日: 2004/07/21
- メディア: DVD
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年末に録画しておいたのが途中で切れていたので
TSUTAYAから借りてきて観た。
『半落ち』とは警察用語で「一部自供」の意味とのこと。
妻に頼まれて首を絞め、
その翌々日朝に主人公、寺尾聡が自首するところからストーリーが始まる。
殺害から自首までの空白について、次第に明らかにしていくというストーリー展開。
その中で、「誰のために生きているのか」「守りたいものは何か」と問いかける。
白血病で子供を失ったことにより認知症になった妻は
子供がまだ生きていると信じている。
主人公寺尾聡は、法廷の最後でこう言う。
「妻は息子を二度失った。一度目は白血病で、二度目は認知症で」と。
それに対し、認知症の父を持つ裁判官、吉岡秀隆は
「魂を失った人間? これを裁くのは、あなたでも私でもない」と言う。
自分がミドルエイジ以上であれば、感情移入しやすく、
親・夫婦・子供の愛と命について考えさせようとする映画だった。