今日、高校時代の友人Y・Nから電話が来た。
彼は今、NHKで舞台ステージの美術の仕事をしている。


彼は言っていた。
「俺には何の迷いもない」と。


でも、彼はこうも言っていた。
高校同級生の大半が一般大学へ進学する中、彼は美大を選んだ。
いわば少数派の道を自ら選択したという。


みんながワイワイやっている二十歳前後の頃、
彼はそれなりの苦悩・孤独の日々を送っていたらしい。
でも、その時点で自分の道・レールをしっかり決め、それに乗っかろうと思ったという。


今はそのレールの上で、それなりの満足感・充足感を味わっているらしい。


俺みたいに、就職したくないから大学へ行って、
あんまり深く人生の先を考えずに、言ってしまえばなんとなく就職したのとは対極である。


最近思うが、若い頃、何らかの苦しみ・葛藤を味わった人間は、
この年齢になると、とても強く生きている。


ああ、こんなことに去年ようやく気がついた俺だが、
今年、第二の人生をスタートしようと心に誓う。


負けたくないからね。